秋桜 聴き比べ

地元の祭りの時にこの曲「秋桜」が流れており、誰が歌っているのかは知らなかったのですが、記憶にはありました。最近たまたま「秋桜」を耳にする事があり、歌詞を検索して探してしまいました。山口百恵さんが歌っていらっしゃったので、この曲を知っている方も多いでしょう。叙情的で好きな曲です。

今回はさだまさしさんによる原曲や、有名と思われる方によるカバーを聴き比べてみました。

秋桜

さだまさし

YouTube: 秋桜

「秋桜」という曲はこの方に作られたので、本人が歌うことは言わば自作自演の状態であり、これが作曲者の意図が反映された歌い方と言うことになるでしょう。深々と降る雪のようなイメージです。現在のPOPSなどの曲とは明らかに違います。ちょっと前の曲は、さらっと歌うのではなく、重々しく堂々と歌うという特徴があるような気がします。その事は津軽海峡・冬景色でも感じました。演歌のイメージに近いという事でしょうか。この原曲のイメージを忘れないようにしてカバー曲を聴いていきます。

山口百恵

YouTube: 秋桜(コスモス) 山口百恵

YouTube: 山口百恵~最後の生放送出演で「秋桜」を歌う

下の動画では、この曲を歌った時山口百恵さんは21歳との事らしいのですが、声は大人びている気がします。音が低い所為もあるかもしれません。歌の前の話の場面では大変大人びていて、容姿ではなく、精神的に30歳ぐらいのように感じました。堂々とこの曲を歌っていて大変好感が持てます。歌の感情表現は、やはり表情で行うのではなく、この方のように声で行うのが本道だと思います。表情によって声が変わるという事もあるとは思いますが、表情を変えた声から成功か失敗かの結果が出ます。

これは僕の主観的なものなのですが、テンポが少し速く、曲と合っていない気がします。その所為で少し歌いにくいのかなと思わせるところが少しありました。実際、下の動画ではテンポが遅くなっています。上の動画はCDやレコード、カセットなどで発売された時のものかなと思っています。

福山雅治

YouTube: ★秋桜★(福山雅治)

編曲されていて、伴奏が増えています。これは悪い点だと思います。僕の考えでは、たぶんこの曲は声が主体の曲だと思いますので、無駄に伴奏を付けると魅力を半減させてしまいます。また、福山雅治さんの声の抑揚の付け方が少し特殊だと思います。声を最初は少し小さく出しておき、その後大きくするという歌い方です。この方の独自性かもしれません。サビには軽い感じで入っていきます。この方によるカバーは、前半よりも後半の方が熱が籠もっていて好きです。この編曲ならたぶん歌がない方が良かったのでは無いでしょうか。伴奏はそれ自体は綺麗です。声のパートをバイオリンに任せてこの伴奏で演奏すると、すごく綺麗な曲が出来そうです。

夏川りみ

YouTube: 夏川りみ / 秋桜

YouTubeでのコメントは賞賛の声が多いです。僕は声が細いというのが第一印象です。目を閉じて聴くなどして、この方の表情を観ずに曲を聴くと、表情による曲への着色が無くなるので音による判断を下せます。切なそうな表情をしていますが、それを観ずに聴くということです。全体的には、良くも悪くもないという感想です。あまり記憶に残りません。

徳永英明

YouTube: 秋桜 / 徳永英明

この方の声にはこの曲は合わないような気がします。声が優しいので、僕の「秋桜」のイメージと合いませんでした。音を伸ばさないのが特徴的です。全体的には、声と映像から雰囲気はなかなか出ているような気がします。プロモーションビデオとしての出来は良いと思います。

高橋愛 (モーニング娘。)

YouTube: [HD LIVE] 高橋 愛 (モーニング娘。) -- 秋桜

画質が良いです。山口百恵さんのところでも少し書いたのですが、テンポが少し速い気がします。ちょっと歌いにくそうです。ふと思ってしまったのですが、歌っている時の表情が拡大されてスクリーンに映し出されるため、本人は表情に気を遣っているような気がしますので歌に集中できなさそうで大変そうです。曲は音が近く、ちょっと耳に痛いです。PANを左右に振り分けられた楽器が耳を劈きます。全体としては、あまり記憶に残りませんでした。ただ歌っているという印象です。

まとめ

各項目でちょっときついことを書いてしまったかもしれないのですが、僕の個人的な感想なのであまり怒らないでください。僕の好きな順番は、

  1. 山口百恵
  2. さだまさし

という感じになっています。さだまさしさんの原曲と、山口百恵さんの曲のイメージは近いと思います。山口百恵さんの方が堂々としています。さだまさしさんは、本当に深々と降るような雪のイメージで、何とも言えないもの哀しさを感じられます。秋桜の開花時期と、雪というイメージはずれているのですが。歌詞の小春日和(cf. Wikipedia) というのもイメージの参考にしてください。上の順位は僕が好きなダイナミクスで決まっているようなものです。やはりサビの部分では盛り上がって欲しいです。

現在でも歌われて、カバーが続けて行われている曲というのはやはりメロディーが良いのだと思います。カバーが多いと聴き比べるのが楽しいのでありがたいです。上でも書いたのですが、この曲は歌詞と声がメインであると思います。つまり「歌」なのです。歌詞をメロディーに乗せて伝えるという「歌」なのだなぁと感じさせられました。「歌」においてはあまり多くの伴奏・楽器を必要としないのでは無いでしょうか。


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