Braid

braid_logo

Braid

Developer: Jonathan Blow
Publisher: Number None
Release: 2009/4/10

Site: Official Site / GamersGate / Steam / metacritic (90/100)

Steam の週末セールで $5 でしたので買ってみました。PC版のリリースは 2009.4.10 のようです。Demoもありますのでちょっと興味のある方はプレイしてみてはいかがでしょうか。

時間を操ることができ、それを用いてパズルを解くという2D横スクロールのアクションパズルゲームです。操作性はマリオに似ています。

紹介

ゲーム内容の紹介は次のサイトが分かりやすいです。

Xbox.com | Xbox LIVE アーケード – Braid

時間を操れるという点が特徴的です。最初は時間を巻き戻すことができるだけですが、ゲームが進むにつれて、左右に動くと時間が進んだり巻き戻ったり、過去の自分の分身を作ったり、部分的に時間を遅らせたりできるレベルが出てきます。

Braid_play

ステージ中にジグソーパズルのピースが出てくるので、それを集めてジグソーパズルを完成させます。

Braid_jigsaw_puzzle

上の画像は最初のステージのジグソーパズルです。この場面のパズル要素は大変画期的で、感動しました。

レビュー

良い点

  • 時間を操ってパズルを解くというのが斬新。
  • ストーリーに興味を引かれる。パズルよりもストーリーが面白い。
  • BGMが良い。サウンドトラックが公開されているので、下の方にリンクを張ってあります。
  • 日本語にローカライズされている。これは善し悪しですが、わりと直訳っぽい訳でしたので意訳されてよく分からないという事は無かったと思います。ですが、こういうストーリーは英語の方が分かりやすいのかもしれないです。ネタバレを含む項目で書いておきます。

悪い点

  • アクションがシビアなところがある。
  • ウサギの敵はほぼいらなかったのではないだろうか。パズルを解く方法を考えるのを楽しみたいのに、ウサギの攻撃を避けるのに忙しい。パズルゲームとしては、パズル的にウサギを倒したりできた方が良かったと思う。
  • パズルを解くのに必要な動作なのに説明不足なところがある。

    Braid_difficult_1Braid_difficult_2
    上の画像のステージ(4-4)では、解き方は分かったのだが、解くためのルートがどうも作れなかった。これは説明されていない動作だったので、気付くのに時間がかかった。この他にもあるが、制作者が意図的に隠しているのかもしれない。

  • 左右に動くと時間が動いてしまうステージでは、BGMを通して聞く事が無かった。
  • すべてのパズルピースを集めないと、ゲームをクリアできない。
  • ストーリーが暗い。

プレイ時間は5時間ほどでした。ストーリーを何回か読み直してこの時間ですので、パズルゲーム自体は数時間で終わりになります。ちょっと短いと思うかもしれませんが、僕は無駄に長いよりいいと思っています。ゲームの操作性は悪くなく、すぐに慣れることができると思います。操作性とゲームシステムはマリオに似せたのではないでしょうか。

ステージ中にパズルピースが落ちているのですが、これを全て集めないとゲームをクリアできません。難しいところも全て取る必要があり、取れないから無視しようという事ができません。考えてみたけど取り方が分からないパズルピースの Walkthrough などは YouTube にアップロードされていますので、これを見ると良いでしょう。

パズルのプレイ部分もなかなか面白いのですが、ストーリーに興味を引かれます。ストーリーはわざと様々な意味にとれるようにしてあるとのことです。そのため、どのようなストーリーなのか議論がなされたりしています。ゲーム開始後の初めてのステージは、ステージ2であることに注意してください。

Soundtrack

このゲームのサウンドトラックの試聴ができます。試聴といっても音質が少し悪いだけです。サウンドトラックは、公式サイトからのリンクから試聴できます。

The Soundtrack to Braid / Direct Link

トラック2の “Out of the Mist” はなかなか美しい曲なので、是非聞いてみて欲しいです。Final Fantasy Vocal Collection の曲に似ていて、僕の好みです。トラック7 “In the Silence”も好きです。

Walkthrough (ネタバレ含む)

Walkthroughを載せておきます。僕はステージ6の最後のところで詰まってしまい、Walkthroughを一瞬だけ見て解きました。それ以外は自力で解けたので、結構達成感がありました。

YouTube: braid walkthrough

スター

Braid ではパズルピース以外にスターが隠されています。非常に分かりにくいところに隠されていますので、通常のプレイでは見ることも無いでしょう。

YouTube: braid star

隠された日記の見方

エピローグには隠された日記があります。この日記はストーリーの理解を深めるためにかなり重要です。隠された日記を読むには、各部屋の赤い日記帳が開かれている必要があります。これが重要です。赤い日記帳が開かれている時に、特定の場所に立つと「アアァー」という女性の声が出ます。その声が大きい場所に立っていると隠された日記を読めます。

  • 1つ目の部屋
    赤い日記帳を開く。そして、そこの右にある岩の後ろに立つ。
  • 2つ目の部屋
    下の赤い日記帳を開く。そして、時間を戻して、下に落ちる前の場所に戻る。紫色の座布団と椅子が重ねられたようなオブジェクトの後ろに立つ。
  • 3つ目の部屋
    赤い日記帳を開く。そのまま右に行く。ここで緑色の日記帳を開いてしまうが、そのまま右に行き、次の部屋に行く。次の部屋の、時間を巻き戻しても主人公には影響しない様にできる場所に立って、時間を巻き戻す。時間を巻き戻している時、赤い日記帳が開く音がしたら時間を巻き戻すのをやめる。そして左の部屋に戻り、赤い日記帳が開かれているのを確認して、子供の石像の後ろに立つ。
  • 4つ目の部屋
    右のレバーを作動させる。すると板が上に行く。上まで行ったらもう一度レバーを作動させ、板を下げる。下まで下がったら、赤い日記帳が開く位置に移動する。そして時間を巻き戻す。板が上まで行ったら、左に行き、板から落ちる。そして左の岩の後ろに立つ。

ストーリーについて (ネタバレ含む)

ストーリーがわざと曖昧に書かれていることもあって、なかなか分かりにくいです。僕はプレイ時、主人公が退行していっているのではないかと思いました。日記に子供の様な言動や行動が見られたので、そう思っていました。「でも、世界は彼と逆の方向に流れている」や「立派なお城を作るには、気の遠くなるような数の石がいるだろう。でも彼は思った。まずは、今あるもので初めて見ても悪くなさそうだ、と」という文も、退行ととらえていました。時間を逆の方向に操れるのも退行の事からきているのでは無いでしょうか。

ですが、「でも、世界は彼と逆の方向に流れている」という文章は、下の原爆説というのを読むと、「でも、世界(世論)は彼と逆の方向に流れている」というように意味をとるとしっくりきます。

最後のエピローグの日記から、原爆説ではないかと言われています。これは主人公が原爆を開発した、または実験したという事では無いか、という事です。それが強く表れている箇所は、隠された日記に書いてある一文です。

彼はリンゴが落ちる様子や、糸に吊るした金属製の球がねじれる様子をじっと観察した。プリンセスを見つけるヒントはきっとここに隠されているはずだ。彼女の顔を見られるはずだ。ある夜、砂漠に掘った壕に身をかがめて溶接用マスクをかけ、彼はひたすら待った

そしてある瞬間、時間が止まり、そして動かなくなった。空間は小さな点ほどに収縮した。
地球が裂け、空が割れたかのようだ。彼は、自分が世界の誕生を目にする特権を手にしたような気分だった…

「うまくいったな」誰かが近くで言った

「これで俺達はみんなクソッたれだ」と、別の誰かが言った

この文が主人公が科学者であることが示唆されており、原爆の実験をしたようにとらえられる、という事です。さらに、「これで俺達はみんなクソッたれだ」という言葉は、有名な言葉らしく、Kenneth Bainbridge (cf. wikipedia) という人が、最初の原子爆弾の実験の爆発の後に言った言葉らしいです。この言葉は日本語訳された弊害で、気付きにくいと思います。原文は、「Now we are all sons of bitches」です。これで検索するといろいろと出てきます。原爆説は Braidのゲーム開始直後の、街の火の様な背景などとも絡められている様です。

様々な考察がありますが、エピローグの一部や「まちがい」という事に関しては、僕は原爆説は結構当たっていると思っています。原爆の話は少なくともBraidのストーリーの一つの側面として入っていると思います。ですが、プリンセスなどは説明できません。そこは他の解釈が必要となるでしょう。

「彼女」という代名詞に、プリンセス、妻(恋人)、母、という三つが当てはまる様な気がします。僕の退行説を当てはめると、主人公が退行したため妻が母の存在になったとも言えますので、プリンセスと妻、の二つになります。母というのは、隠された日記の、

散歩の途中で、毎日前を通る店だった。彼がいくら泣きさけぼうと、彼女のみつあみをどんなに乱暴に引っぱろうと、彼女はまったく気にしない様子だった。この子はまだ小さいから、しかたがないこと

彼女は彼を抱き上げ、両手で抱きしめた。「ほらほら、ダメよ」彼はふるえていた。彼女は彼の目線を追って、ガラスの向こうに並んだお菓子を見た。チョコレート、磁気単極、物理学理論、倫理学理論、などなど… 奥にはもっとたくさんのものが並んでいた。

「もう少し大きくなったらね」彼女は優しくそう言って彼を立たせると、手を引いて家に向かって歩き始めた。「もう少し大きくなったらね」

次の日も、また次の日も、それまでと同じように、彼女は毎日彼を連れて散歩をするとき、このお菓子屋の前を通った

ここの文章から示唆されています。

いろいろと考え出すと難しくなりますが、原爆の話は一理あると考え、その他は自分が納得できる解釈をすれば良いのでは無いでしょうか。

最後に、ストーリーの解釈の参考にするといいサイトを載せておきます。

Wikipedia (Braid_videogame)

Braid’s Ending Explained
上のサイトの日本語訳をなさっている方のページ

ストーリーを教えてもらうスレ暫定Wiki

「ストーリーを教えてもらうスレ暫定Wiki」にはゲーム中のストーリーのテキストがすべて載っているので確認にお勧めです。


同じタグを持つ記事

この記事に関連する記事

Leave a Comment





Return to Top